最終更新 2006年6月22日 
 長野隧道と謎の穴
                                 


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長野隧道と謎の穴



 長野隧道とは歩行者専用の遊歩道の一部として開通した隧道である。ご覧のとおり地形図にもその隧道の存在が示されていて、市販の地図にも記載されている。下記の写真を見ていただければおわかりいただけるだろうが、とにかく狭いということは特筆すべきところ。車の通行は不可能だろう。今回もマフラー巻き氏と同行である。というか、別子山地域についてはすべてお世話になっている;;


 法皇隧道を抜け国道319号線をしばらくして左折すると地形図には点線で描かれている道路を走ることになる。点線道路とはいえ舗装されていて走りやすい。その道もこの長野隧道の前で終点となる。隧道手前の看板のとおり、ここからは一切車の進入を許さない。立派なコンクリートの掘割に洞門だが、先程も述べたとおり低く狭い長野隧道。先頭行くマフ巻き氏が手を伸ばすともう天井に手がついてしまう。


 これが入口。日が当たらないため苔が生息していて薄暗い印象を与えられる。肩額があったところの凹みは草なんかが生えてたりで荒廃振りがうかがえる。


 一瞬、コンクリート隧道を予感させたこの隧道は、入洞数メートルでなんと岩むき出しの素掘りとなる。とはいえ、ここは遊歩道。足元は丁寧に舗装されていて実に歩きやすい。ただし、時期になるとカマドウマが大量発生するようなのでご用心。


 これが反対側の洞門なのだが・・・。自然洞窟のような趣・・・。隧道を出たらすぐに90度折れというのもあるだろうが、なんとも不自然な位置に隧道はある。


 私が長野隧道でもかなり満足していたのだが、マフ巻き氏はもう一箇所案内してくれた。なんと遊歩道の道端にぽっかり小さな穴が開いていたのだ。これは驚いた。よくも埋められずに残されているもんだと。これが謎の穴。とにかくこの穴の入口が人一人やっとこさはいれる大きさで未熟な私ひとりではでは躊躇いを感じてしまいそうだ。


 中に入ると意外にも広く、普通に歩くこともできる。洞窟内を滴る水の影響下足元はぬかるんでいる。話によると、これは狸掘りといわれる鉱物採石の際に掘られた坑道らしい。江戸や明治に利用された初歩的な鉱石採取の方法らしい。なんでもこの掘り方は計画性がないため、のちのち大きな開発をするときには厄介になるそうだ。


 数10メートル続いたこの穴も最後は少し上りがあって終点。当時の掘削の様子が伺えるものが残ってたりで楽しむことができる。




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