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 森松線

伊予鉄道郊外線の廃線、森松線。総延長4.4kmのこの路線は伊予鉄横河原線のいよ立花駅から石井駅をはさみ終着の森松駅につく。列車は当時、日中2時間1本で伊予市駅までの直通運転を行っていた。この路線は国道30号線を沿うように通っている。これが災いして廃線になったのだ。この国道を通るバスは日中10〜15分間隔で森松伊予市を結ぶバスがでている。利便性ゆえに劣る鉄道は利用客の減少から1965年に廃止に至った。







横河原線は松山市駅から二駅のいよ立花駅。森松線はこの駅から分岐していた。ちなみに森松線廃線後、横河原線電化に際し少し移転している。




横河原方面。写真右手に線路は曲線を描くようにすすんでいた。丁度駐車場奥の白い民家のあたりだ。




いよ立花駅から少しのところに森松線の廃線跡が唯一伺える区間が存在する。といっても線形程度を留めるだけで、目立った遺構は現存していない。小規模な公園となっていていくつかの遊具がおかれている。




振り返ると民家があるが、この民家の土地は斜めになっていて、森松線跡と推測できる。




この線路跡転換公園に接する民家の壁には長さこそ短いが枕木のような木が立てかけられている。




この公園転用部分もほんのわずかな距離で、奥に続く短い道路と合わせてもたいした距離はない。




さらに足をすすめると国道30号線に合流し、廃線は跡形もなくなる。この国道30号線は森松線用地を転用して拡張されている。




松山市内の環状道路の交差点からは片側2車線の大型の道路となり、交通量もさらに増大する。




よくわからないがこの付近に石井駅があったと思われる。ちなみにこの道を走る伊予鉄バスは頻度が高く利便はよい。ただ、たくさんの本数にもかかわらず乗客が多く、私が帰りに乗車したバスも土日の昼間にもかかわらず満員に近かった。




途中で松山自動車道をくぐる。この国道30号線は朝夕ラッシュには相当渋滞するそうだ。渋滞によってバスも定時輸送ができないようで、鉄道復活の声もしばしば聞かれる。




ここで旧国道30号線の分岐。森松線は旧道に従って森松を目指していた。




なんやら左に怪しい直線があるのだが・・・




分岐から少しのところで終点森松駅跡。現在は伊予鉄バスの森松営業所となっている。




廃線後、しばらくは駅舎がバスの待合所としてのこっていたそうだが、今は立て替えられていて当時の名残はない。




新バス待合所の裏手にはバス車庫がある。ここから松山市街地に向けて始発するバスも多い。
この森松駅付近につい最近まで出発信号が現存していたようだが、私が訪れたときには既に撤去済みだった。




最終更新日2006/3/10 訪問日2006/1/29



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