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大王製紙専用貨物線


紙の町として名を轟かせる愛媛県四国中央市、少し前でいう伊予三島市。予讃線の川之江〜伊予三島にはエリエールで有名な大王製紙の工場があり、予讃線からその工場への引込み線を「大王製紙専用線」と呼ぶ。この専用貨物線は四国で唯一の貨物線であり、また四国で唯一の私有機を所有する。



貨物線といえば工業地帯をすらすら延びている光景を思い浮かべるかもしれないが、この大王製紙専用線は予讃線分岐からすぐに工場となり、さらに予讃線に完全平行しているため、独立した路線のイメージはない。



工場内は伊予三島方面にコンテナ置き場、川之江方面に大きな屋根を備えた工場直結の積み下ろし場がある。



側線は全部で5本。うち予讃線側2線と一番予讃線より離れた1線の計3線が電化されている。ちなみに”予讃線寄りが電化されている貨車受け渡し線で、中2線が貨車留置線、あとの2線が積み込み線になっている。(「知られざる鉄道」より引用)”とのように有蓋貨車を利用した輸送を行っていた時代はこのような使用配分があったようだが、おそらく現在積み下ろしを行っているのは一番奥の線路だけだろう。他の側線もそう多くは使われていないと思う。コンテナ車を利用した現在は貨車の運用もスリム化され、多くの側線は必要ないのだ。



前述した通り、以前は貨車受け渡し線は1線であった時代は、その線から積み下ろし線への移動に別の機関車が必要となっていた。そこで大王製紙工場では2両で私有機を保有している。主要車両は日本機械製の15t車。日本車両において大量製造されたものだ。



予備機は日本車両機より力の弱い協三興行製の10t車。側線の片隅に追いやられていて、使用されているのかは不明だ。



こちらはEF65。私有機でもなんでもない(笑。余談だが予讃線愛媛県エリアに乗り入れる貨物車は全て高松貨物ターミナル経由のスイッチバック運転を行っている。




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