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屋島ケーブル 第一回

屋島ケーブルとは屋島登山鉄道が運行していたケーブルカーの通称である。通称というのも正式な名称がないのだ。屋島山麓の「屋島登山口」駅と屋島山頂の「屋島山上」駅、高低差265メートルを800メートルで結んでいた。かつて年間200万人の利用客があったものの、山頂までの有料道路の開通で利用客が減少し、2004年10月15日に休止となった。当初の廃止予定日より10ヶ月も早い2005年8月22日に結局廃止となった。運転最終日に800人もの観光客が訪れたが、電気系統のトラブルで事故運休になったのは有名であろう。
そんな廃線・屋島ケーブルを私がレポートします。




屋島麓までは自転車を使用した。撮影地から屋島までは5キロ以上あるが、屋島ケーブルの存在はすでにはっきりとわかる。写真中央右側の斜めに走っているものがケーブルだ。




自転車は琴電屋島駅駐輪場に乗り捨て、屋島登山口駅までは徒歩で移動した。他とは異なった舗装をする駅前の道路を登ると駅に着く。駅舎のうしろには屋島が聳える。




駅は一見するだけでは廃線とは思えない雰囲気である。改札口や切符売り場にあたる部分はシャッターが閉められている。




シャッターには別ルートの案内板が・・・。ケーブルカーでは5分のところを登山道経由で1時間もかかるという。




ロッカールーム。




となりにあった公衆便所は駅舎と打って変わって廃墟と化していた。




駅前はシャッター街。繁栄時は土産屋が軒を連ねどこも盛況であったのだろう。一部は廃墟となっているが、店締めした後も人はすんでいるようで、道路に堂々と洗濯物が干されていた。




ホームへは駅横から簡単に進むことが出来た。写真は改札口。




ホームはケーブルカーの典型的スタイル。左側が乗り口、右側が降り口となっている。




駅名表示板には距離も示されていた。




ホーム先を見ると、当然のことながら勾配が続いている。




今にも動き出しそうな車両は古めかしい。ライトが特徴的。1950年製造、休止に近づく頃には日本最古のケーブルカー車両となっていた。各車両には「義経」と「辨慶」いう愛称がついていた。この車両は・・・、どちらであろうか。
(追記:これは「義経号」である。)

休止後1年1ヶ月、廃止からは僅か2ヶ月半しか経っていないので、とにかく営業中の雰囲気。


第2回に続く


最終更新日2005/11/13 訪問日2005/11/13



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